アルコール依存症は、飲酒習慣のある方でしたら、誰でもかかる可能性をもつ病気です。本人や家族への早期介入が回復の鍵となり、治癒(再びコントロールしてお酒を飲めるようになる)はできませんが、治療により回復は可能です。
アルコール依存症は全国に約100万人強いると推計されています。ただ実際に治療を受けているのは約5万人弱にとどまります。本人も家族も誰にも相談できず、その場しのぎの対応が続き、生活が破綻してから発覚してしまうことも珍しくはありません。
依存症の実態や治療法、家族の関わり方を知ることで、治療への一歩が踏み出せるかもしれません。この度は、アルコール依存症の治療を専門とする呉みどりヶ丘病院(広島県呉市)の長尾早江子院長、北田武看護副部長、田中瑞樹看護師長、片下きよみ看護師に聞きました。